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Histoire des fleurs artificielles 造花の歴史

2018.01.17Other

少しずつ造花の歴史をお伝えしたいと思います。

世界中に造花の技術は生まれていますが、まずは私が今制作しているオートクチュールフラワーであるフランスの造花について歴史を紐解きたいと思います。

イタリアからフランスへ造花の技術が伝わったのは18世紀後半でした。当時は帽子に代わって花冠が使われることが多かったようです。スミレやバラ、キンセンカの造花が貴婦人達の装いをさらに優雅に演出していました。18世紀の終わりにはパリ製の造花は世界で人気を博します。時代はいつもパリ製のものをおしゃれと感じてしまうのでしょうか?そして素材もシルク、リネン、紗、バチスト織など種類も増え、造花はひとつの芸術であると共に工業となっていきます。

そんな頃マリーアントワネットや女官達は植物学者の指導を受けながら、造花を作る趣味を競い合ったようです。国王ルイ・フィリップの養育係でもあり、作家でもあったジャンリス夫人も造花の名手で、特にヤグルマギク、ヒナゲシ、マーガレットを造るのが巧みでした。歴史上の人物が同じような道具を使い花を作ることに情熱を傾けていたかと思うと、とても心に響きます。

来月から名古屋で開講するオートクチュールコサージュ教室では造花の歴史やパリのお話なども織り交ぜながら、コサージュを皆さんと楽しく制作したいと思っています。

続きはまた次回に…

 

 

 


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