オートクチュールフラワーを制作する際に一番よく使うのが、ブール・ア・ゴーフレという名のボール型の鉄コテ。この鉄コテをアルコールランプで熱し、裁断した布を花びらのように仕上げます。ブール・ア・ゴーフレは数ミリ〜5センチ程の大きさまであり、制作する花の大きさによって使い分けをしています。オートクチュールの伝統技法においてブール・ア・ゴーフレの扱い方を習得するのは基本中の基本。あとはピンセット使いをマスターすればバラのコサージュはもちろん、沢山の花々が制作できます。写真の鉄コテは100年程前のアンティークの鉄コテです。永く使い込まれた何とも言えない持ちやすさと使いやすさがあって大切に愛用しています。時々熱したコテに蝋を当てて、乾いた布で丁寧に磨きあげます。道具のお手入れも美しいコサージュ制作には必要不可欠なのです。